RUSTY NAILとWEEK ENDから読み解くYOSHIKIの生き方

X JAPANの代表曲「RUSTY NAIL」が、X時代の代表曲「WEEK END」の続編というのは、ファンの間では有名な話です。しかしこの2曲をぱっと聞いただけでは、全く別々の曲のように聴こえるのも事実。では、なぜ「RUSTY NAIL」が「WEEK END」の続編と言われているのでしょうか?そして、なぜYOSHIKIは「続編」という形で、「RUSTY NAIL」を作ったのでしょうか? この2曲の関係性から、YOSHIKIの「生き方」と「人生」を垣間見ることができるかもしれません。

楽曲の共通点の一つに、「RUSTY NAIL」Bメロの途中に「WEEK END」のイントロ部分のアルペジオがそのまま入っていることが挙げられます。しかしこれだけでは、「続編」と断定することはできません。

続編といわれる所以は「RUSTY NAIL」の歌詞から読み解くことが可能です。
そのために、まずは「WEEK END」の楽曲テーマを簡単に説明します。

「WEEK END」は「自殺」をテーマにした楽曲です。「週末」と「(人生の)終末」を掛けているだけでなく、「自殺」というテーマ性は当時のミュージックビデオでわかりやすく表現されています。


「WEEK END」のミュージックビデオでは、TOSHI以外の全員が自殺していくストーリー構成になっており、YOSHIKIも自らの手首を切って、血溜まりの中で眠る場面が印象的なビデオです。
(TAIJIのみ他殺ですが・・こういうところがTAIJIらしいとも言えます。)

X JAPANのミュージックビデオで、これほどまでに「死」を連想させる表現は、後にも先にも「WEEK END」のみです。「WEEK END」を作った当時のYOSHIKIには強い「死への願望」や「自殺衝動」が読み取れます。

しかし現実には(当たり前ですが)YOSHIKIは生き続けることになりました。

「WEEK END」から「RUSTY NAIL」発売まで約4年ありますが、その間、YOSHIKIは「Silent Jealousy」、「Say Anything」、「ART OF LIFE」、「Tears」という4つの楽曲の作詞をしています。
*「Standing Sex」の作詞は「五十嵐美由姫」なのでYOSHIKIとは別人格として扱う。

この4曲の歌詞には、深い苦しみや悲しみの中でも生きていくことを暗示した歌詞が複数存在します。これは「WEEK END」以前の歌詞とは、大きく異なる点です。

YOSHIKIは「WEEK END」で自殺衝動に駆られながらも、現実には死ぬ事はできなかった。時を重ねて悲しみの中で生きる事を選択したYOSHIKIには、当時の自殺衝動に駆られていた自分自身に対するアンサーソングを書く必要があったと考えられます。

「RUSTY NAIL」の歌詞の一節

赤い手首を 抱きしめて泣いた 夜を終わらせて

というのは、紛れもなくミュージックビデオで、手首を切ったYOSHIKI自身の事を指していると容易に想像できます。

序章に終わった週末の傷 忘れて

週末=「WEEK END」でYOSHIKIは死にきれなかった(自殺を思い留まった)ものの、「RUSTY NAIL」の時点では、まだ決して前向きになっているわけではありません。あくまでそれは、序章にすぎなかったのだと・・

どれだけ涙を流せば あなたを忘れられるだろう
(中略)
あなたを忘れられなくて

YOSHIKIの中で反復し続けている苦悩や悲しみは、まだ終わることを知りません。
しかしYOSHIKIは自殺よりももっと辛い、悲しみとともに生きていくことを選択したのです。それが「序章」に続く自分(YOSHIKI)自身の人生なのだと。

「WEEK END」だけに続編があるのは、「WEEK END」のテーマである「自殺」が、決して正しい選択ではなく、どんなに辛く苦しい人生でも生き抜くことを選択した、YOSHIKIの強い決意表明なのかもしれません。

RUSTY NAILとWEEK ENDから読み解くYOSHIKIの生き方
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コメント

  1. みや より:

    こんにちは。最近、こちらのサイトを見つけました。どなたが書かれているか不明ですが、実にX Japan愛、Yoshiki愛に溢れるフォーカスされた記事の数々。感謝致します。私は90年代からのファンですが、筆者の方と同じく解散以降のことを思うと今でも涙が溢れてきます。ラストライブのDVDも見れません。もう二度と復活はないと(欧米ではバンドの解散は必然のようなもの)心の底に沈めました。だからか復活しても何も感じず何も動かされませんでした。でも昨年夏にWembleyのことを聞いて、突然、あぁ、よっちゃんが頑張ってくれてる、夢を繋いでくれていると感動に襲われました。私がRock好きで聖地Wembleyに反応したのかな。それからファンに復活。ほぼ20年ぶりにちゃんと見るYoshikiは大人になっていたけど、でも変わらない純粋なYoshikiがそこにいる。海外に行くのは寂しいけど、というようなことを書かれていましたが、そのお気持ちわかります。大切すぎるんですよね。。。でも、私も、よっちゃんがあきらめない限り、彼の夢、そして努力を心から応援したいと思ってます。Wembleyにはお祝い(陰ながら)の意味で行ってきます!New CDはドキドキものですね。これからもサイト拝見を楽しみにしています。

    • Xmedia より:

      コメントありがとうございます。このサイトを通じて少しでも多くの方にXの魅力が伝わることを願ってやみません。まだまだ記事にしたいことはたくさんありますので、定期的に見に来て頂ければ幸いです。

      • みや より:

        Xmedia様、

        ご返信ありがとうございます。ご掲載の記事は何度も繰り返し読んでいますが、新しい記事もお待ちしています。よろしくお願い致します。

        みや

  2. HmL より:

    Xmedia様
     X media様のサイトを偶然見つけ,読ませていただきました.X愛が伝わってきて,思わずコメントをさせていただきました.
     私も90年代のXからのファンで,X JAPANの解散後の出来事があまりに衝撃的で,しばらくX JAPAN関連の情報から自らをシャットダウンしていました.
    最近,YOSHIKIさんのCarnegie Hall公演,Wembley公演決定のニュースが本当に偶然目に止まり,これまで長い間心にしまいこんでいた感情が一気に舞い戻ってきました.
     その間にX JAPANのメンバーの皆さんがそれぞれとても素敵な”中年”になられていて,精力的に活動されている姿を拝見する度にX JAPANというバンドの無限の可能性を感じています.We are Xの映画,Wembley公演を始め,これからも応援していきたいですね.