X JAPANのNEWアルバムのことはもう忘れませんか?

X JAPANが実質活動休止になってから、はや2年以上が過ぎようとしている。こちらの記事でも触れたように、そのことについてメンバー側から明確な説明はないが、YOSHIKIの最近の発言や、Toshlの振る舞いを見聞きするたびに、どこか秋風が吹いているような、どうしようもない喪失感に襲われる。X JAPANが復活時に見せてくれた「夢の続き」は終わったのだろうか。風に身を任せるしかないとわかっていても、これからX JAPANがどこに向かえばいいのか、筆者なりに考察してみたい。

復活時にX JAPANが見せてくれた夢の続きは「復活ライブの開催」「世界デビュー」そして「新アルバム発売」であった。復活ライブは宣言通り行われ、その後も解散前とは比べ物にならないほどライブは開催されている。念願の海外公演も2009年の香港を皮切りに、数度の世界ツアー、そして2014年にはロックの聖地「マディソン・スクエア・ガーデン」、2017年には「ウェンブリー・アリーナ」での公演を見事成功させた。シングルでは復活の狼煙となった「I.V」を引っ提げハリウッド映画デビュー、続く「JADE」は世界デビューシングルとして発売された。その後シングルは「BORN TO BE FREE」までシングルカットされて以降、正式な音源としてはリリースされていない。これは96年に発売された3rdアルバム「DAHLIA」が、当時のレコード会社との契約上シングルカットを増やさざるを得ず、実質シングル集となった経験からYOSHIKIが新アルバム発売までの繋ぎとして小出しにシングルを出す戦略を改めたと考えられる。

海外でライブを行い、世界同時配信シングルを出すことが「世界デビュー」と捉えるなら、X JAPANが掲げた夢は二つ叶えられた。これだけでも奇跡と呼ぶに相応しいし、解散時のファンからすれば、これ以上何も望むことなど本来は何もないはずだ。

しかし最後の夢「アルバム発売」は、X JAPANが精力的に活動すればするほど、重い足枷のようにYOSHIKIに纏わりついてくる。この足枷はアルバムが完成すれば取れると考えていたはずだ。しかし完成までに余りに長くの時間を要したことで、いつの間にかX JAPANのすべての夢が「アルバム発売」に集約されてしまっている。X JAPANにとっては、比較的早期に叶った他二つの「夢」が忘れ去られたかのように、あらゆる期待が「アルバム発売」に向かっている。期待値が上がれば上がるほどアルバムを出すことには慎重にならざるを得ない、レコーディングに10年以上かけて商業的な失敗も許されない、X JAPANのブランド力を下げるわけにもいかない、世界デビューを飾るための入念な戦略が必要だ、当然そのアルバムには「抱えきれないほどのあらゆる夢」が詰まっている。その間にメンバーによるレコーディングは終わり月日だけが流れていく。気づけばYOSHIKI以外のメンバーにとって「アルバム」は昔に叶えた夢の一つになってしまったのではないか。

このYOSHIKIとメンバーの時間軸のギャップは早々埋まらないだろう。ファンやYOSHIKIにとっては叶えていない夢なのに、メンバーにとっては叶った夢なのだ。叶った夢に続きはない。これがX JAPANが今、活動できないすべての理由に繋がってくる。(詳しくはこちら記事

皮肉にもファンがアルバムを望み、YOSHIKIが夢を追い続ける限りX JAPANは活動できない。非常にややこしいが、これがいまX JAPANが抱えるジレンマなのだと思う。

もういっそアルバムのことは忘れたらどうだろう

アルバム発売という夢、世界の壁を打ち破るという夢、その夢がX JAPANの活動を妨げるというなら、もう全部なかったことにしたらどうだろう。アルバムがなくても、年1回でもいいからX JAPANの名のもとに全員が集まって東京ドームで恒例のライブが行われる。集金ライブと呼ばれようが、ビジネスバンドと揶揄されようが、X JAPANのメンバーが同じステージに立つ、これで十分ではないか。解散時に二度と交わることはない、と絶望したX JAPANの旋律が2021年現在も聴ける、これ以上の幸せをだれが望もうか。アルバムをきれいさっぱり忘れることができれば、YOSHIKIに掛かる膨大なプレッシャーは緩和され、無理に海外で活動する理由もなくなる、世界で戦うための戦略も必要ない、Toshlも割り切ってX JAPANに参加すればいいのだ。アルバムがない世界、新曲が生まれない世界でも、私たちはX JAPANを愛することができるはずだ。

X JAPANの夢はYOSHIKIの夢、そしてhide、TAIJIの夢

そんな決断をYOSHIKIが出来ないのは重々承知している。「X JAPANの夢を諦めることはhideとTAIJIに背くことになる。」そうYOSHIKIは考えるだろう。そしてなによりそれはYOSHIKI自身の人生を懸けた夢でもある。でもどうしたらいいのか、このままでは時間だけが過ぎていく。また10年待つのか。その時メンバーは60代中盤だ。アルバム以外の夢を作ろうか、その時メンバーは付いてきてくれるのか、残されている時間はそんなに多くはない。

今、我々ファンはX JAPANにどんな夢を追いかけてほしいのか。どんな夢を見せてもらいたいのか?を改めて考えなければならないのではないか。新アルバムに固執するのではなく、違うX JAPANの未来を創るときが来ているのかもしれない。

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コメント

  1. 麻布十番 より:

    アルバムのことは期待していません。
    最初は期待していました。
    世界的なサウンドを取り入れた新しいXJAPANはどんな曲を出すのかワクワクしていました。
    しかし、アルバムが何年も出ないことで、気づいたことが何点かあります。
    それらの気づきを重ねるうちにアルバムはケジメの一枚にしか過ぎず、今や色褪せた夢だと思うようになりました。

    ・アルバムはYOSHIKI作曲ばかりであり(Beneath The Skin以外)
    メンバーの音楽的意向は反映されていない→バンドの曲とは言いがたい

    ・アルバムはYOSHIKI自身、ソロプロジェクトと同じように考えている
    →マンソン参加やHYDE参加のYOSHIKI熱望は、ファンとして意気消沈したキッカケとなった

    ・アルバムのギターやベースにまでYOSHIKIが参加している
    →ギタリストやベーシストが居るのに最早バンドの音とは言えないのではないだろうか?との疑問が沸いてくる

    ・ボーカルアレンジに何重もの声と雑音やハモりを重ね過ぎて、ボーカルの生感を生かしていない
    →KTSの1小節聞いただけで感じた違和感
    Toshlがソロで出した音源の方がボーカルの引き立ては断然よい

    ・YOSHIKIのアルバムに対する度重なるネガティブな発言→もう諦めようという気持ちが募る

    アルバムは期待しないようになりました。
    本当に本当にどうでもよくなりました。
    しかしケジメとして(中身に自身なくても)出すべきだと思います。
    仮に音源を全部消すのなら出さなくても良いですが、音源が残るなら、メンバーが生きているうちに恥も抱えて、勇気を持って出すべきだと思います。

    アルバムに対しては以上が正直な気持ちです。

  2. POPO より:

    にわかのファンですが、アルバムは出さないのではなくて出せないのでは?と思います。いくつかのYOSHIKIの発言から。
    「自分の作った楽曲は自分の子どもと一緒だ、子どもを人質とられてるようなもんだ。」
    「僕が死んだら出すんじゃない。」
    「アルバムはもう出来てる、~聞いてくれたらわかる。」とか言ってたので。
    著作権は持ってると思いますが、多分、版権を持っていないからX時代の曲が使えない(CDに出来ない)んじゃないかなぁと思ってます。
    因みに「~」は何だったのか確認しようと、今になって探しているのですが見つけられないという体たらくですみません。
    多分会員制?の動画がYouTubeにあがってたのを見たんですが。

  3. ddt より:

    X JAPANの復活は失敗だった。

    復活当初はTOSHIの声の出なささや全体的な演奏力の低下が如実で行く末が心配になった。

    その後幾度となくYOSHIKIお得意のアルバム出しまーす、延期しまーす、9〇%は完成、でも発売日は未定でーす等何度もファンを期待させては裏切るの繰り返しだった。

    それでも流石に10年以内にはアルバム出すだろうと思っていたが13年後最終的にYOSHIKI鬱なんでアルバム出せない&TOSHIとのすれ違いが目立ってきた。

    今思えばWe are X公開とLa venus完成の年にフルアルバムをリリースできなくてサントラと言う名の中途半端なベスト盤で終わってしまった時点でこの結果は予想できた未来だった気がする。

    YOSHIKIを徹底的に甘やかす信者とそれに甘え切ってるYOSHIKI、もう現在のX JAPANに期待するだけ無駄。

    伝説的なバンドが復活してその栄光に泥を塗った典型的なパターン。

    この期に及んで待つのには慣れてますとか言ってる信者はもはや洗脳星の住人と化している。

    X JAPANはLAST LIVEで終わった。復活は悪い夢だった。そう思わないとやってられない。