進撃の巨人:主題歌「Red Swan~X JAPAN feat. HYDE~」でToshlが歌わないワケを冷静に考える

「Red Swan」は最終的に楽曲の名義が「X JAPAN feat. HYDE」改め「YOSHIKI feat. HYDE」に変更されました。以下内容は「X JAPAN feat. HYDE」として発表された当時の考察記事です。変更経緯について考察した記事はこちらをご覧ください。(7/31追記)

2018年7月9日、久しぶりにX JAPANのビックニュースが世間を騒がせた。TVアニメ”「進撃の巨人」Season 3″の主題歌をX JAPANが担当するというまさかの展開に、X JAPANファンも進撃ファンも、驚きをもって受け止めたであろう。

当初このニュースを聞いたとき、なるほど確かに前作まで主題歌を担当していた「Linked Horizon」ボーカルRevoはサングラスに長髪というビジュアルで、X JAPANファンの間でも、「あのボーカルToshlに似てない?」と一時期ちょっと話題にもなった。そんなボーカルの共通点があったことが理由ではないと思うが、X JAPANが「進撃の巨人」の主題歌を担当すること自体、とても喜ばしいことだし、このような形でX JAPANの新曲が聴けるとは、思いもよらないサプライズであった。

さらに発表を読み進めると「X JAPAN feat. HYDE」となっている。

「え?feat. HYDE??」

ここで誰もが記事を2度見しただろう。まさかX JAPANがHYDEとコラボして楽曲を発表するなど、全くもって予想外だったからだ。

もっとも2016年に行われた音楽イベント「VISUAL JAPAN SUMMIT」をきっかけにYOSHIKIとHYDEは親交を深め合っており「近々何か仕掛けてくるのでは?」という期待感はあった。それがまさか「X JAPAN feat. HYDE」という形で実現しようとは!!想像を遥かに超えた展開だ。

こうなると次の期待はTOSHlとHYDEの美声コラボレーション。日本を代表するボーカリストがX JAPANの楽曲に乗って、どれほど壮大な世界を描いてくれるのか、発表直後からTwitterなどでは大きな話題となった。

ファンの期待も最高潮に達するなか、翌日の記事ではさらに衝撃の展開を迎える。

新曲「Red Swan」は、ヒューマンボイスとストリングスにSUGIZOの厚い壁のようなバッキングサウンドを重厚に重ねたウォール・オブ・サウンドをバックに、シンプルなピアノのリフレインが続く、2018年版X JAPANサウンドだ。YOSHIKIのセリフも重ねられ、まごうことなきYOSHIKIワールドではあるものの、そこでうたうのはToshlではなくHYDEという、驚きの新作となった。(barks.jp

ここでファンは記事を3度見したはずだ。
「えっ!?Toshlは参加してないの!?」
そう、記事を読む限り、Toshlが歌っていることには一言も触れていないどころか、「バンドの枠組みを超えた新しいコラボの形~」などと、Toshlが参加していないことがさも当然のようにコメントが続く。

ファンからすると、「それってコラボなの?」「フィーチャリングって・・」「そもそもToshlがいないってどういうこと??」様々なクエスチョンマークが頭の中を駆け巡るが、ファンが期待している真相はどこにも書いていない。そして、ここからが記事の本題である。

なぜToshlは参加していないのか?

昔からのファンであれば、一抹の不安が頭を過る・・ここは一旦落ち着いて、最近のX JAPAN周辺で起きた事実をもとに、今回の発表に至った経緯を少し冷静に考えてみよう。

YOSHIKI周辺の動きを振り返ると、2018年6月に行われた「LUNATIC FEST. 2018」が記憶に新しい。開催直前にYOSHIKIソロ出演が決まり、YOSHIKI本人もステージ上で「本当はX JAPANで出るつもりだったんだけど・・」とカミングアウト。それ以上は語らなかったが、X JAPANとしての出演ができない何かしらの事情があったことは容易に想像できる。

ただ事実として、「LUNATIC FEST」へ出演予定だった前日はToshlのファンクラブイベントが入っていた。翌日、X JAPANとして出演するためのリハーサルやコンディション調整が難しかったことは想像に難くない。ソロを優先したと思われるかもしれないがイベントは前々から決まっていただろうから、タイミングが悪かったとしか言いようがない。
(7/16追記:Toshlはルナフェス後、「ルナフェスには出るつもりだった」と公式に発言している。しかしその発言の有無にかかわらず「X JAPANが出演しなかった」ことは事実なので、ファンクラブイベントとは別の事情があったのかもしれない。)

また別の事実として、2018年4月にアメリカの野外音楽フェスティバル「Coachella 2018」に出演した際も、X JAPANのステージにYOSHIKIの親友であるマリリン・マンソンが登場。X JAPANとのコラボと謳いつつ、実質的にはYOSHIKI×マリリン・マンソンで、代表曲「Sweet Dreams」をピアノにのせて披露する形となった。

Toshlは最近バラエティ番組に引っ張りだこ。毎週どこかの番組に出演しており、お茶の間で見る機会がぐんと増えた。もはやアーティストの枠組みを超えて「ロックミュージシャン兼バラエティタレント」という新たな地位を確立しつつある。音楽活動も精力的に行っており、5月にはHip-HopアーティストのAK-69とコラボした楽曲「BRAVE feat. Toshl (X JAPAN)」をリリース、自身のソロコンサートも2か月に一度のペースで開催しており、勢いは増すばかりである。

SUGIZOはもう一つの“本職” LUNA SEAが2018年1月より3年ぶりの全国ツアーを敢行。その合間にはソロデビュー20周年を記念したフィーチャリング・アルバム「ONENESS M」を発表、そして「LUNATIC FEST」主催・・と息つく暇がないほどの過密スケジュールをこなす。ちなみにアルバム「ONENESS M」は各ジャンルの大物ボーカリストとコラボしており、もちろんToshlが歌っている楽曲もある。

PATAも5月に行われたメモリアルイベント「hide SUPER LIVE 『SPIRITS』」にhide with Spread Beverの助っ人としてゲスト出演。もう一つのバンド「Ra:IN」の日本国内外のツアーが決まるなど、こちらも大忙しだ。

HEATHは・・ちょっと情報がないのでわからない。

少なくともここまでの事実を積み上げると改めて浮き彫りになることがある。「もはやX JAPANメンバーにとって他アーティスト、他方面とのコラボレーションは至極当たり前」ということだ、

今回の「X JAPAN feat. HYDE」の発表は、「LUNATIC FESTでのTERU、RYUICHIコラボ」、「Coachella 2018でのマンソンコラボ」、「AK-69とToshlコラボ」、「hide with Spread BeverでPATAゲスト出演」、「ONENESS MでのSUGIZO×アーティストコラボ」、なんならサンリオキャラクター大賞3位に輝いた「YOSHIKITTYもYOSHIKIのコラボ」と同じ意味合いで、X JAPANメンバーにとっては何の違和感もなく進んだプロジェクトだと考えるほうが自然である。

Toshlが参加していないことに違和感があるのであれば「Coachella 2018のマンソンコラボ」を否定することになるし、冷静にみればToshlを地上波TVで見る機会がたまたま多いだけで、他のメンバー達もToshl以上に精力的にソロ活動を行っている。

新曲「Red Swan」はX JAPAN Newアルバムへ収録される可能性があるとのことだが、その時のボーカリストは間違いなくToshlであるはずだ。だからこそ本楽曲はシングルとして先行リリースされるのであろう。当然、今の時点で何が真実かはファンにはわからない。だからこそ憶測に惑わされることなく、YOSHIKIが仕掛けたビッグサプライズを素直に喜び、放送開始日の7月22日、そして間近に迫るX JAPANのNewアルバムに収録される(はずの)「Red Swan Toshlバージョン」を楽しみに待とう。

7/16追記:「なぜYOSHIKI feat. HYDEではなく、X JAPAN feat. HYDEなのか?」というコメントも頂いたので最後に追記します。筆者の予想では、「Red Swan」は(当たり前ですが)元々X JAPANで出す前提で楽器隊のレコーディングが進んでいたからです。しかし恐らく急遽、主題歌に決まり(レコーディングがどこまで進んでいたかはわかりませんが)、少なくとも当初のレコーディングスケジュールより早める必要はあったと考えられます。しかしすぐにはToshlのスケジュールが合わずに、結果としてHYDEに白羽の矢が立った。YOSHIKIもノリ一発でそう決めたんでしょう。一部のファン同士がこの件でいがみ合っていますが、冷静に考えてYOSHIKIが「よし、この曲のX JAPANのボーカルはHYDEで行こう」なんて発想になるわけがない。これは差し迫った「ボーカル撮り」と「リリース」のスケジュールを同時に解決するYOSHIKIならではのビッグアイデア。上記の記事と合わせて、そう考えたほうが前向きでしょう。

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コメント

  1. 玉梓 より:

    Toshlさんは6月29日のニコ生で東スポの記事を否定した上で、以下のように語っていました。
    ファンミの日程とルナフェス不参加は関係ないようですね。

    ・今回の記事は悪質過ぎるので弁護士から抗議の文書を送った
    ・ルナフェスには出ますということをお伝えしていますから
    ・(X JAPANの出演がなくなった理由は)僕も言えないし分からない
    ・どういうところが(記事の)出所かということも分かるんです
    ・残念な気持ちにもなるんです

    (某ファンブログより引用)

    • Xmedia より:

      記事を補完頂きましてありがとうございます。そのToshl発言は敢えて記事から抜いています。なぜなら本記事は「Toshlがルナフェスへの出演を拒んだ」という誤った事実を正す記事ではありません。記事は「Toshlがルナフェスのオファーを拒むなんて100%ありえない」という当たり前の前提のもと書いているわけです。ですから「Toshlは出演するつもりだった」という発言は敢えて入れる意味がないですし、それを入れると「YOSHIKIもToshlも出る気満々だった。じゃあなぜX JAPANはルナフェスに出演しなかったのか?」という別の論点になるからです。その理由を考察することは現時点では難しいため、記事中では触れていないのです。

      • ブルー より:

        横からすみません。
        この記事はX JAPANのファン以外も誰でも見られるのですよね?
        貴方様が何を前提に書いているかは、書かれていなければ読者側にはわかりません。
        「Toshlがルナフェス出演を拒否することはない」ことを前提にしているのなら、その一文は入れるべきだったと思います。
        現に、Toshlチャンネル加入者以外のX JAPANファンは、Toshl本人のその発言を知らない人が多数ですから、貴方様の頭の中で「前提 」になっていることも、その一文がなければ、ネガティブな憶測を呼んでいるだけなのです。
        筆者様も真実を知りようがないことは承知しておりますが、やはり分析、発信されるからには、大事なことを省いてはいけないと思うのです。

        • Xmedia より:

          コメントありがとうございます。記事の主旨とはあまり関係がないのですが、事実としてToshlの発言を記事内に追記しました。

  2. 土井八郎 より:

    アルバムのRed SwanはToshiが歌うという根拠はどこから来るのだろう?
    私はhydeのままだと思いますねぇ、まぁそれもちゃんとした根拠があるわけではないのですが、最初に世に出した形から変える意味が特に思いつかないからです

    • 中山きん より:

      自分もToshiバージョンがアルバムにわざわざ収録される可能性は低いと思うしToshiバージョンが収録されるならシングルに入れてほしい。

      多方面コラボ多しとはいえToshiさん以外のメンバーはCD音源上での他アーティストとのコラボが全くといっていいほど無いのも気になる。バンド内の温度差を感じると言うとちょっと言い過ぎかもしれないけど。

      • Xmedia より:

        TOSHlバージョンが発売予定のシングルに収録されたらとても喜ばしいですが、様々なことを総合して考えるとその可能性はほぼないと思います。CD音源上でコラボがないことが、なぜメンバー間の温度差に繋がるかはよくわかりませんが、ここ数年のスパンで見れば、TOSHl以外のメンバーもコラボは多数音源化していますよ。

    • Xmedia より:

      今やライブ定番曲の「HERO」も元々はYOSHIKIソロ名義で発表後にX JAPAN向けにアレンジされた経緯があります。もっと昔に遡れば「TEARS」もそうでした。ドラマ用に書き下ろした秋川雅史ボーカルの『愛する人よ』も後々TOSHlがYOSHIKIの了承を得てカバーしています。今までの事実を踏まえればYOSHIKIは自身の楽曲をアレンジどころかボーカルも変えて再発表することは決して珍しいことではないのです。

  3. BLUE SWALLOW より:

    Toshlはルナフェスに出る気でいたと言っていましたよ。
    ルナフェスの出演バンド枠はかなり早い時点で決まっており、X JAPANとして出演するであろうことは早い時点で予想されていました。
    しかしX JAPANの出演はなかなか発表されず、その間に Toshlのファンイベントが発表されましたから、何らかの事情でX JAPANとしてルナフェス に出られないことが決定したのでソロのファンイベントを23日にしたのだと考えるほうが自然ではないでしょうか。
    冷静な分析と謳うのであれば、記事を書く前にもう少し時系列や当人の発言をしっかり知っておくのが前提だと思います。
    これでは、 最近のToshlのソロ活動に無理やり繋げて、あたかもToshlのせいでX JAPANの活動ができなくなったという偏った考え方で、不安を煽っているだけの記事に見えます。

    • Xmedia より:

      Toshlの発言について記事中で触れていないのは別の方へのコメント返信をご覧ください。本記事はそもそも時系列に書いた構成ではありません。今回の記事に関連しそうな事実を並べたものです。仮に時系列で考えても「Toshlはルナフェスに出る気でいた」ことと「X JAPANとしてルナフェスに出られない」ことと「ソロのファンイベントを23日にした」ことの時系列は不明なため冷静に考察することは不可能です。またきちんと読んで頂くとわかると思いますが、そもそもToshlのせいにして不安を煽っている記事ではないのですが・・

  4. JADE より:

    1、X JAPAN feat. HYDEと
    コーチェラでの
    2、X JAPAN feat.マンソンは大きく異なります。

    1はYOSHIKIが書き起こした新曲です。
    2はXJAPAN以外の既存曲です。

    知りたいのはなぜ YOSHIKI feat. HYDEではなく、X JAPAN feat. HYDEなのかです。
    また良かったら記事書いてください。

    • Xmedia より:

      コメントありがとうございます。「なぜYOSHIKI feat. HYDEではなく、X JAPAN feat. HYDEなのか?」はとても鋭い指摘ですね。記事にするまでもなく、その答えは元々「Red Swan」はX JAPANで出す予定で楽器隊のレコーディングが進んでいたからだと思います。主題歌に決まった時にレコーディングがどこまで進んでいたかはわかりませんが、少なくとも当初のリリース予定より早める必要はあったのでしょうね。しかしすぐにはToshlのスケジュールが合わずにHYDEに白羽の矢が立った。後は記事通りの未来を期待しましょう。

  5. つむぎ より:

    失礼致します。

    Toshlさんは春頃からTV出演が多くなりましたが、ルナフェスの件からしても、あくまでもX JAPANのスケジュールを最優先していると考えられます。
    また、先日のラジオでのHYDEさんの発言によれば、YOSHIKIさんには以前からずっと「HYDEに歌って欲しい曲があるんだよ」と言われていたとのことです。
    これから正確な時系列や背景が分かってくるでしょうが、恐らくYOSHIKIさんとしては、最初からHYDEさんありきだったのではないでしょうか。

    なお、昨日のニコ生で、Toshlさんは以下のように語っていました。

    まあHYDEさんが歌うっていうことになって
    それでなんかちょっと不安になってらっしゃる方もいらっしゃると思うんですが
    僕としてはHYDEさんはYOSHIKが選んだ方ですから
    X JAPANのことは最終的にはYOSHIKIが決定することなので
    個人的な思いとしては残念な気持ちはありますけども
    でもやっぱり、これもYOSHIKIの1つのプロデュースなんだろうなと
    そういう風に思われます
    ですからYOSHIKIの企画なんですかね
    なので僕はそれ以上なんとも言えないですけど
    個人的な思いを言えば、正直な気持ちを言えば、
    まあちょっと残念だったかなっていう気持ちはあります

    スケジュールなどのやむを得ない事情だったなら、こうした発言にはならないのではと思われます。
    自分は番組を観ていましたが、塞ぎ込んでいる感じではないにしても、決して心から納得しているわけではないのだろうなという印象を抱きました。
    アルバムのボーカル録りは大分前に終わっているそうですし、現時点ではどうやらToshlさんが歌う「Red Swan」は存在せず、それが生まれる予定もないようですね。