2018年、我々に様々な驚きと生きる希望を与えてくれたX JAPAN。2019年はX JAPANのメンバーにとって、どんな年になるのだろうか。年初ということで今年の各メンバーの活動内容を勝手に予想してみた。(※あくまで筆者の個人的予想です。)
2018年はhydeとのコラボ楽曲「RED SWAN」が大きな話題となったYOSHIKIだが、今年は更に大物アーティストとのコラボが増えるかもしれない。既に確定しているものだけでも、2月6日に発売されるhydeのニュー・シングル『ZIPANG』にYOSHIKIがピアニストとして参加。また紅白歌合戦で共演したサラ・ブライトマンのワールドツアーにYOSHIKIの出演が決定。ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、横浜の全4都市5公演で、昨年リリースした「Miracle」を引っ提げて、サラ・ブライトマンとの珠玉のコラボレーションが実現する。
これ以外にも兼ねてから噂されるマリリン・マンソンとの音楽活動、h.NAOTO氏がTwitterに「S.K.I.N」再始動を予感させる投稿をするなど、国内外問わず様々なアーティストとYOSHIKIのコラボを期待せずにはいられない。
こういった活動を予感させるのはYOSHIKIの心境変化と、昨今の日本の音楽業界を取り巻く状況だ。YOSHIKIは世界の壁、国境の壁を音楽でぶち壊したいと常々話している。それはX JAPANとしてだけでなく、グローバルで活躍するアーティストや、同じ意志を持つ音楽仲間とのコラボレーションを通じてでも実現できるという確信を持ち始めているのではないか。そして90年代に黄金時代を築いたアーティスト達と今こそ手を組むことで、もう一度日本の音楽業界に新しい風を吹かせようとしている。それが結果的に「hideとTAIJIの偉大さを(日本の若者世代を含め)世界に広める。」ことに繋がるのは間違いないはずだ。
2018年はソロ名義を「龍玄とし」に改名し、バラエティ番組への積極出演、YouTuberデビュー、スマホゲームのサウンドプロデューサーなど、特に2018年後半はToshlをTVで見ない日はないというぐらいメディアに露出した。さらに本業の歌手活動も20年ぶりのメジャーアルバム&初のカバーアルバムである「IM A SINGER」を発表し、オリコン週間アルバムチャートで4位を記録。改めて「ボーカリストToshl」としての存在感も見せつける飛躍の年となった。
では2019年は?というと昨年以上に「龍玄とし」としてソロ活動を精力的に行う可能性が高い。「X JAPANのToshl」以上に「ボーカリスト龍玄とし」としてお茶の間の知名度を上げつつあるなかで、2011年以来のソロ名義での全国ツアー、「IM A SINGER」に続く第2弾のカバーアルバムのオファーなどが、水面下で動いていることは想像に難くない。何より今のToshlはソロ活動をとても楽しんでいるように見える。今年もToshlの新しいチャレンジに目が離せない。
2018年のSUGIZOは息つく暇もないほどの忙しさだったに違いない。LUNA SEAとしては2月から始まった全9カ所18公演の全国ツアー敢行、6月の「LUNATIC FEST. 2018」の主催、12月のクリスマス2daysライブ、合間を縫って各種フェスへの参加、これに加えてX JAPANでの活動、ソロコンサート、そして長年続けている社会貢献活動の一環としてパレスチナでのライブ、日本の被災地への訪問と、SUGIZOの不屈の精神が垣間見れる年であった。
そして2019年はLUNA SEA結成30周年メモリアルイヤーである。それに伴い様々な企画やライブが予定されており、昨年以上にLUNA SEAでの活動が増えるのではないか。そしてYOSHIKIと同じく、業界を超えて様々なアーティストとのコラボレーションも大いに期待できるだろう。個人的には紅白でのYOSHIKI、hydeとの共演が余りにも美しかったので、3人でのバンド活動も見てみたい。
さて肝心のX JAPANの活動だが、2019年は実質活動休止状態になると思われる。「活動休止」というとネガティブに捉えがちだが、そうではない。上記に予想したようにメンバー各々の活動を精力的に行うタイミングがまさに2019年なのだ。
そしてYOSHIKIの首の状態。年始早々YOSHIKIが投稿していたが、無理してドラムを続けるよりも、ここらで小休止して体調を整えてほしいと切実に思う。
そうなると当然、完成済みのX JAPANのアルバムは出ない。これについて考察した記事はこちら。9月に書いた内容だが、この時の状況から特に何も変わっていない。そして最近のインタビューでもYOSHIKIは「今はアルバムを出すタイミングではない」とはっきり答えている。
「じゃあX JAPANとしての活動は全くないの?」と心配になるかもしれないが、2019年後半に何かしら動きがあると思われる。最も有力なのは「2020年東京オリンピック」と絡んだ活動だ。開閉会式でのライブ、何かしらのテーマソングの製作など、オリンピックを盛り上げるためには開催国アーティストの参加は欠かせない。個人的にはNHKのオリンピック公式テーマソングにX JAPANが選ばれてほしい・・
世界中が注目する東京オリンピックはX JAPANの楽曲を世界に広げる又とない大チャンスである。YOSHIKIはオリンピックに向けて必ず何かを仕掛けてくるだろう。そう考えると2020年にすべての照準が定まる。世界進出、アルバム発売、世界ツアー・・2019年はメンバー各々のソロ活動を通じて、今まで以上に無敵になったX JAPANになるための充電期間と捉えれば、1年間の活動休止もなんとか待てる。
何がともあれ2019年も全力でX JAPAN、そしてメンバーの活動を応援し続けたいと思う。