YOSHIKIがHYDEに重ねたHIDEの面影

「余りに忙しくて周りが見えなくなっていた。今回の経緯は自分が最初に説明すべきだった。先に情報が出てしまいファンを混乱させてすみません。」

唐突に発表された「X JAPAN feat. HYDE」から端を発した今回の「RED SWAN」ボーカリスト騒動。YOSHIKIは7/20のYOSHIKIチャンネルで今回の件を謝罪し、楽曲の名義が「X JAPAN feat. HYDE」改め「YOSHIKI feat. HYDE」になることを発表した。

去年の年末から殺人的なスケジュールをこなす中、「進撃の巨人」主題歌のオファーを受けたYOSHIKIは、自身が作品のファンということもあり、なんとしてでも形にしたいと強行スケジュールでレコーディングを進めていたに違いない。(7/20時点で楽曲はまだ完成しておらず現在進行中とも言っていた。)

当然Toshlのボーカルを前提としてレコーディングは進められていたが、「なかなかToshlと歌入れのスケジュールが合わなかった」とYOSHIKIは弁明した。お互い多忙の中、スケジュールを調整しきれなかったことは悔やまれるが、ここで白羽の矢が立ったのがHYDEだった。

締切が迫る中、ボーカリストを変えてでも楽曲制作を強行したYOSHIKI。まさかその判断がここまでファンの間で物議を醸すとは思いもよらなかったはずだ。しかしなぜYOSHIKIはギリギリの状況だったと言えども、X JAPAN名義の楽曲をHYDEにオファーしたのだろうか?少し冷静に考えればあり得ないオファーだろう。この発表を耳したToshlが困惑するのも当然だ。

YOSHIKIはこれについても、前々からHYDEと「なにか一緒にやりたいね。」と話していたというが、敢えてこのタイミングで実行する理由にはならない。そこにYOSHIKIの本音が隠されているのではないか。ここからは筆者の想像なので読まれる方は、気を悪くしないでほしい。

YOSHIKIはどこかHYDEにHIDEの面影を感じた。そうHYDEとHIDEは似ているのである。

それは顔が似ているとか、本名が同じ「秀人」だからとかそういうことではない。自分の音楽で、自分のスタイルで世界の壁をこじ開けようとしている。今この瞬間も世界に向かって挑戦し続けている。そんなHYDEの音楽に向き合う姿勢は、海外進出を夢見ていたあの頃のHIDEと重なった。

HIDEの夢はYOSHIKIの夢でもあった。二人の夢は、HIDEがこの世を去ったとき、YOSHIKIが背負い続ける「宿命」となった。YOSHIKIは常々自分に言い聞かせるように答える。

「X JAPANを世界で成功させたい理由?それはHIDEとTAIJIの偉大さを世界中に広めるため」

亡きメンバーの夢を背負うYOSHIKIにとって、同じ夢を持つHYDEとの交流は、あの時HIDEと語り合った夢を鮮明に蘇らせたに違いない。まるでHIDEがそこにいるように・・

「いつだってレコーディングはとても孤独なんです。。。」YOSHIKIが今日のインタビューで漏らした言葉だ。TVを付ければバラエティ番組に出演しているToshlの姿が映る。他のアーティストの楽曲を少し照れ臭そうにカバーするToshlを見て、どこかYOSHIKIは寂しかったのかもしれない。

もちろんYOSHIKIのToshlへの想いは変わっていない。「HYDEとレコーディングしてた時『Toshlさんに対する愛情すごいですね』と言われとても嬉しかった」と照れ臭そうに喋っていた。

そんな思いとは裏腹に、「日本で楽しくやれればいい」「いや世界を目指すべきだ」。周囲を含め様々な意見がYOSHIKIを混乱させる。「少し小休止してX JAPANが何をすべきなのか考えようかな。」YOSHIKIはインタビューの後半、そう言って少し上を向いた。海外進出という同じ夢を持つHYDEと、日本で「ロックミュージシャン兼バラエティタレント」というポジションを確立しようとしているToshl。どちらが良い悪いの話ではない。今のYOSHIKIが考えるX JAPANの未来と現実の狭間で今も葛藤は続いている。

YOSHIKIが本当にやりたかったこと、それは「X JAPAN feat. HYDE」という当初に発表された楽曲名義に集約されているのではないだろうか。

YOSHIKIがHYDEに重ねたHIDEの面影
X JAPANの魅力を発信するメディア‐XMEDIA‐の最新記事を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク
XMEDIAのレクタングル(大)
スポンサーリンク
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

※本メディアの内容の一部または全部を無断転用することを固く禁じます。
スポンサーリンク
XMEDIAのレクタングル(大)

コメント

  1. 有識者 より:

    ちょっとHYDEを買い被りすぎですねw
    同じ方向性だとしてもHIDEやYOSHIKIのそれに比べたらかなり意識が低いと思います
    長年HYDEを見てる私からするとTOSHIとあまり大差ないかな・・・HYDEは世界を目指したところで結局精神的な拠点は日本のままですし、それを変える気概もあるようには見得ません。YOSHIKI同様ロスにいる時間が長くてもHYDEはただロスにいるだけですね・・・ロスである必要性がまったくない。それもそのはずです、彼はただただ自分の曲が現地のラジオで流れることを夢見るJ-POPアーティストに過ぎないのですから。
    彼のやってることを見れば見る程それが裏付けられると思います

  2. XJAPAN大好き より:

    質問です。

    HYDEとはデータのやりとりのみ(HYDE談)、つまりレコーディングはYOSHIKIと同じ空間で成されていなかったはずです。

    以下の記事の前半部分はどこからの情報ですか?

    「HYDEとレコーディングしてた時『Toshlさんに対する愛情すごいですね』と言われとても嬉しかった」と照れ臭そうに喋っていた。

    • Xmedia より:

      RED SWAN発売当時、hydeがゲスト出演したYOSHIKIチャンネルでの発言だったと記憶しています。

      • XJAPAN大好き より:

        返信ありがとうございます。
        RED SWAN発売当時のYOSHIKIチャンネル(2018年9月13日)全視聴しました。

        結論→RED SWANは別録。
        YOSHIKIとHYDEが一緒にレコーディングした発言はありませんでした。

        番組では以下の発言がありました。

        番組開始86分

        YOSHIKI「送ってもらって」
        HYDEも「いくつかバージョン録って送った」

        また、HYDEの海外インタビューで何度も別録だったことが語られています。

        HYDEインタビュー
        ①http://j-generation.com/2018/07/hyde-interview-july-2018/

        HYDE:
        YOSHIKIとはメールで意志疎通を謀っていた。(笑)
        僕らは別録だった。
        YOSHIKIが満足するためにベストを尽くしました。

        ②https://sumikai.com/musik-news/hyde-ich-nutze-das-was-ich-durch-meine-vamps-aktivitaeten-gewonnen-habe-226559/

        HYDE:
        YOSHIKIが夕食で私に歌って欲しい曲があると言ってきて、喜んで彼に同意しました。
        曲のレコーディングは別々に行われましたが、彼が最終結果に満足したことを嬉しく思いました。 彼は他の人を誉めるのがとても上手です。
        Attack on Titanはペースが速く、私はこのシリーズが好きなので、このようにアニメーションに参加できるのは私にとって特権です。

        無かったことをあったかのように書くのは良くないと思います。
        この記事を読んで、このメディアを信じて、誤解しているままのファンがいたらと思うと怖いです。

        • Xmedia より:

          わざわざ確認して頂いたんですね。ありがとうございます。改めて発言元を確認したところ、正確には2018/7/20のYOSHIKIチャンネル43:30あたりで「hydeと喋っている中で〜」との発言があります。間違った案内をしてしまいすみません。また確かにレコーディング中とは言っていないので、その点は誤りでした。ただ別録か否かは本記事の本題ではなく、一緒にレコーディングしたと明確に本文中に記載しているわけではありませんので、その点ご了承ください。

  3. XJAPAN大好き より:

    返信ありがとうございます。
    誤りなら、本文の訂正を検討してください。
    熱烈なファンが書いたブログとして、一文を信じる人もいるだろうし、マスコミに従事する人が見るかもしれません。
    その後、三流?雑誌がゴシップを書く可能性さえあります。
    そうなれば、虚偽の文章や名誉毀損に荷担したことになるかもしれません。

    バンド活動がない今の状況で、あの曲のレコーディングの詳細は、非常に重要なことだと思います。
    適切に訂正いただくことを望みます。