YOSHIKIがこの世に生み出した楽曲の中には、正式に音源化(発売)されていない楽曲が数多く存在します。普通のアーティストであれば、映画やドラマ、CMなどのタイアップ曲は、音源化されることが当たり前ですが、YOSHIKIの場合は発売されないケースも少なくありません。
そこで本記事では過去にYOSHIKIが製作した楽曲で、メディアタイアップがあったにも関わらず、音源化されていない楽曲を年代順にまとめてみました。
(抜け漏れあればコメント欄で教えて頂ければと思います)
Sane(Violet UK)
提供先:映画『イン・ゴッズ・ハンズ』(1998)
YOSHIKIのソロプロジェクト「Violet UK」の記念すべき初タイアップ楽曲でしたが、X JAPANにとって98年は衝撃的なことが多すぎて、「Sane」の楽曲提供自体ほとんど話題になることはありませんでした。YOSHIKI自身も「Sane」に関しての発言はほぼなく、YouTubeなどでも音源を見つけることができない幻の楽曲です。
BLUE SKY HEAVEN
提供先:日本テレビ系情報番組「ズームイン!!SUPER」(2009)
本楽曲は「ズームイン!!SUPER」のお天気コーナーのテーマ曲として、YOSHIKIが書き下ろしました。当時はファンの間で「YOSHIKIがお天気コーナー?」「青空・・なんか違う」と色々な意味で話題になりましたが、その後、いつの間にかテーマ曲は変わり、2016年現在まで発売されていません。
愛する人よ
提供先:日本テレビ開局55年記念ドラマ「東京大空襲」(2008)
YOSHIKIソロでは初のドラマエンディング曲として2004年に放映されました。ボーカルに秋川雅史を迎えた異色のコラボでしたが、YOSHIKI節は顕在。劇中ではもう1曲、YOSHIKIソロ曲である「Unnamed song」も挿入歌として使われており、ドラマの内容はさておきファンはTVの前に釘づけとなりました。
その後、TOSHIがソロとして同楽曲をカバーしており、そちらは「 Toshl Feat. YOSHIKI – クリスタルピアノのキミ 」に収録されています。個人的にはTOSHIのカバーのほうがオススメです。
Confusion(Violet UK)
提供先:セブン-イレブン・ジャパン CMタイアップ(2000)
The Other Side(Violet UK)
提供先:セブン-イレブン・ジャパン CMタイアップ(2000)
Blind Dance(Violet UK)
提供先:セブン-イレブン・ジャパン CMタイアップ(2001)
上記3楽曲は「セブンイレブンCMシリーズ」としてファンの間で語り継がれている作品です。楽曲提供だけでなく、CMにはYOSHIKI本人が出演し、「これはセブンイレブンのCMなの?」と思ってしまう内容とクオリティを誇っています。
当時のYOSHIKIは、日本で普及が始まりつつあったインターネットにいち早く注目し、ネットを介した、初のオフィシャルファンクラブ「YOSHIKI.NET」を立ち上げています。
セブンイレブンでは「YOSHIKI.NET」の告知が大々的に行われ、もはや「YOSHIKIのプロモーションにセブンイレブンがスポンサードしてます」状態になっていました。
入会した会員には様々な特典が用意され、今では当たり前となっているCMのメイキング映像の配布や、画像配信などを実験的に行うなど、当時としては革新的なサービスを提供する予定でした・・が。
「YOSHIKI、いよいよ本格始動か?」とファンの期待は膨らみましたが「YOSHIKI.NET」は数年後に終了し、これらの楽曲も発売されることはありませんでした。今思えば「YOSHIKI.NET」は時代を先取りしすぎたサービスだったといえるでしょう。
しかし、この時の経験があったからなのか、その後のYOSHIKIは、My SpaceやTwitterといったSNSサービスをいち早く取り入れ、ネットを重視した情報発信戦略が見事に成功しています。