「hide 20th memorial SUPER LIVE」にX JAPANは出演するのか?

2018年はhideが永眠して20年という節目の年に当たる。このタイミングに合わせて、hideの周辺では「hide 20th Memrial Project」と銘打ち様々なイベントや企画が発表されており、生粋のhideファンはもちろん、hideが生きていた時代を知らない若者達も、改めてhideの魅力と功績に触れる機会になることは間違いない。

数あるメモリアル企画の中でも、特に注目されているのは、2018年4月28~29日の2日間にわたって東京・お台場野外特設ステージで行われる「hide 20th memorial SUPER LIVE『SPIRITS』」であろう。

運営側が「このような大規模なメモリアルイベントは今後実現不可能だろう・・」と特設サイトに敢えて記載するぐらいなので、hideの名のもとに主催されるライブイベントとしては、過去最大級の規模になるはずだ。

気になる出演アーティストは、現時点(2018/1/15)で両日ともに「hide with Spread Beaver」が決定しているのみで、今後順次発表予定となっている。何よりもファンの関心事は「X JAPANは出演するの?(当然するよね?)」に尽きると思うので、本記事ではX JAPAN出演の可能性について考察してみたい。

「hide 20th memorial SUPER LIVE『SPIRITS』」の開催意義とは何か?

どんなイベントやライブでも、重要なのは「開催意義」だ。特にそれが複数のアーティストを招くフェスであれば、なおさらその意義はシンプルで、関わる全ての人にとって共感出来るものでなければならない。

意義が伝わらないとフェスはフェスである必要がなくなる。動員数もヘッドライナーを務めるアーティストのファン数に頼らざるを得ない。フェスとは「特定のアーティスト」だけにフォーカスするのではなく、ある種お祭り的な-hideの言葉を借りると「おもちゃ箱をひっくり返したような」楽しみ方-を発表した瞬間から提案する必要があるのだ。

現時点で「hide 20th memorial SUPER LIVE『SPIRITS』」の開催意義とはなんだろうか?この意義の内容が、X JAPANが本フェスへの出演可否を決める重要な判断材料になると筆者は考える。

hide没後20年はあくまで「きっかけ」

現時点ではhide 20th memorial SUPER LIVE『SPIRITS』」の開催理由が「没後20年の節目だから」ということ以外に見えてこない。節目はあくまで「開催のきっかけ」であり、「開催意義」ではない。

例えば2016年に開催されたLUNA SEA主宰の「LUNATIC FEST.」は、バンド結成25周年記念をきっかけに、LUNA SEAが考える『史上最狂のロックフェス』で日本の音楽シーンに風穴を空けるいう壮大な意義が存在した。

hide没後の多くのイベントは、hideが亡くなったという「きっかけ」を、そのまま理由にすれば成立していたし、hideとhideを慕うあらゆる人々が「集まれる場」を提供し、hideの『SPIRITS』を体感し、共感し、後世に継承していく・・ということが開催意義なのであれば、毎年ライブハウス規模で開催されている「hide Memorial Day」や「hide Birthday Live」と変わらず、単に開催会場が大きくなっただけである。

その開催意義自体を否定する気は毛頭ない。ただ没後20年の節目だからこそ、今回のイベントには「追憶」以外に、hide主催のライブが開催される「意義」が欲しい。

hideがこの世を去って20年間、僕らはずっと立ち止まっていたわけじゃない。今この瞬間も亡きhideに思いを馳せ、時に彼がいないことに絶望し、時に彼の遺した音楽に勇気をもらい、苦しみと悲しみを乗り越えて、少しは前に進んでいるつもりだ。それは僕らだけではなく、X JAPANメンバーにとっても同じであろう。

YOSHIKIにとっての「2018年現在のhide」とは?

X JAPANが世界進出に不屈の精神で挑んでいるのは「hideの偉大さを世界中に伝えるため」だとYOSHIKIは常々言っている。この夢を実現できるかどうかが、X JAPANの活動を続ける一つの「意義」なのだ。

同時にYOSHIKIはこうも言っている。「hideとは今でも一緒に演っている感覚。TAIJIも含めて7人でXなんです」

YOSHIKIの中にhideは生きている。YOSHIKIだけでなくX JAPANのメンバーの中で「あの日」に止まったhideの時計は既に動き始めているのだ。

もうここまで読めば結論はわかるはずだ。X JAPANは「hideの没後20年のメモリアルイベントだから」という「開催意義」だけでは出演はしないと考えるのが妥当だろう。繰り返しになるが、X JAPANの活動意義は没後20年のhideを追憶することでも、感傷に浸ることでもない。いまこの瞬間もhideと一緒に世界を目指すことだからである。

今後の続報に期待

上記の考察は、あくまで現時点(2018/1/15)のhide事務所が発表した内容に基づいたものである。今後、本フェスに関してどのような「意味付け」がされていくのかは続報を待たねばならない。既にチケットはhideのオフィシャルサイトで先行予約が開始されているが、このフェスを商業的に成功させる事はもちろん、何より「2018年の現在進行形のhide」を示すことが出来るのか?「hide 20th memorial SUPER LIVE『SPIRITS』」の今後の動向に目が離せない。


hide 20th memorial SUPER LIVE「SPIRITS」開催概要

2018年4月28日(土)東京都 お台場野外特設ステージ
<出演者>
hide with Spread Beaver / and more

2018年4月29日(日・祝)東京都 お台場野外特設ステージ
<出演者>
hide with Spread Beaver / and more

最新情報は公式サイトをご覧ください。


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