名曲「Tears」に込められた亡き父への想い

1993年に発売され、XJAPAN最大のヒット曲になった名曲「Tears」。

元々は1992年の紅白歌合戦のメインテーマとして、YOSHIKIが書き下ろした楽曲。
その時の曲タイトルは「Tears ~大地を濡らして~」と副題が付けられていた。
そのとき楽曲を聴いたHIDEの薦めもあり、X JAPANの楽曲として再レコーディング。

作詞はX JAPANの楽曲では唯一、YOSHIKIと白鳥瞳の共作となっている。


この曲が収録されているアルバム「DAHLIA」では、曲の最後にYOSHIKIが幼少の頃自殺した、亡き父への想いを綴った朗読が追加されていることを知っているだろうか?

この朗読部分にこそ、YOSHIKIの中で死ぬまで消えることない悲しみと葛藤が表現されている。
以下はその朗読部分の歌詞。

If you could have told me everything
You would have found what love is
If you could have told me what was on your mind
I would have shown you the way
Someday I’m gonna be older than you
I’ve never thought beyond that time
I’ve never imagined the pictures of that life
Fou now I will try to live for you and for me
I will try to live with love, with dreams,
and forever with tears
もし私にすべてを打ち明けてくれたなら
貴方は愛とは何か見つけられただろうに…
もし貴方が思った事を話せていたなら
貴方に進む道を示せたのに
いつの日か私は貴方より年を重ねる事になる
その時を越えてからのことは考えられなかった…
自分の生きてる姿を思い描けなかった…
今、わたしは、生きて行こうと思う。貴方の為に…そして自分の為に…
僕は生きていくよ。愛と共に…夢と共に…
そして永遠に涙と共に…

復活ライブ以後は父親の年齢をYOSHIKI自身が越えた事から歌詞を一行だけ変えて朗読している。

If you could have told me everything
You would have found what love is
If you could have told me what was on your mind
I would have shown you the way
Now, I’m older than you
I’ve never thought beyond that time
I’ve never imagined the pictures of that life
Fou now I will try to live for you and for me
I will try to live with love, with dreams,
and forever with tears

もし私にすべてを打ち明けてくれたなら
貴方は愛とは何か見つけられただろうに…
もし貴方が思った事を話せていたなら
貴方に進む道を示せたのに
もう今は貴方の年齢を越えた…
その時を越えてからのことは考えられなかった…
自分の生きてる姿を思い描けなかった…
今、わたしは、生きて行こうと思う。貴方の為に…そして自分の為に…
僕は生きていくよ。愛と共に…夢と共に…
そして永遠に涙と共に…

この楽曲が発売された当時、YOSHIKIは父親が自殺したことを正式に公表していなかった。
(一部の心無い週刊誌が暴露記事を出して、不本意な形でファンに伝わったことも。)

復活後は、自身の自伝やインタビューで、父親が自殺したこと、自殺によって深い悲しみの中で、音楽が自分を救ってくれたことを、公言できるまでになった。

奇しくも父親とHIDEは34歳で亡くなっている。数奇な運命に翻弄されながらも、2人の分まで懸命に生きようとするYOSHIKIの姿を重ね合わせて、聴いてほしい一曲である。

名曲「Tears」に込められた亡き父への想い
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コメント

  1. 江尻 衛 より:

    「Tears」を聴くといつも心が癒されています。永遠の名曲だと思っています。私は今75歳を迎えました。残り少ないこれからの人生を思うときに、この曲と共に生きて生きたいとおもいます。

    • Xmedia より:

      コメントありがとうございます。
      Yoshikiの楽曲は世代や時代を超えて感動を与えてくれますよね。江尻様もいつまでもお元気でお過ごしください。