2016年11月23日、今年の紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。その中にはなんとX JAPANの名前も!2015年に続き、まさかの2年連続出場が決定したX JAPANの気になる演奏楽曲は何になるのでしょうか?去年の紅白を振り返りながら考察します。
2015年はX JAPANにとって18年ぶりの紅白歌合戦への出場でした。演奏曲は「紅白スペシャルメドレー~We are X!~」と銘打ち、YOSHIKIとTOSHIによる幻想的な「Forever Love」からメンバー全員による「Born To Be Free」へと繋げる特別なメドレーを披露しました。
TOSHIの「X JAPANが紅白歌合戦へ帰ってきたぜー!」というMCが全国に轟き、まさにお茶の間を巻き込んだ圧巻のステージとなりましたが、この選曲には当然YOSHIKIならではの意図がありました。
ファンの皆さんなら当然お分かりだと思いますが、2015年の紅白で最初に披露した「Forever Love」は、忘れもしないX JAPAN解散前、最後のTV出演となった1997年の紅白歌合戦で披露された楽曲です。
1997年の大晦日は解散コンサートである「THE LAST LIVE」を終え、そのままNHKホールに直行。後にhideが「紅白のことはほとんど覚えていない」と語ったように、メンバー誰もが満身創痍の中で演奏され、X JAPANの終焉を日本中の誰もが実感した瞬間でもありました。
まさに2015年の紅白は1997年の「続き」であり、「Forever Love」から、X JAPANにとってこれからの飛躍を意味する「Born To Be Free」へ繋げたことは、紅白で止まったX JAPANの時計が動き出す瞬間を映し出したYOSHIKIならではの演出だったのです。
「Born To Be Free」の楽曲解説はこちら
YOSHIKIは過去と未来の「繋がり」をとても大事にします。
2008年3月に行われたX JAPAN復活ライブ初日の最初の楽曲は「The Last Song」でした。これは1997年の「THE LAST LIVE」で最後に演奏された楽曲であり、「1997年の解散」と「2008年の復活」を繋げるメタファーだったです。
またX JAPANが復活するなど想像できなかった2002年当時、YOSHIKIにとって初めてのクラシックコンサートでもある、「YOSHIKIシンフォニックコンサート2002 with 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 featuring VIOLET UK」で演奏された最初の楽曲も「The Last Song」でした。
では2016年の紅白は何を演奏するのでしょうか?
2015年からの繋がりを考えると「Born To Be Free」からのメドレーと思われるかもしれませんが、今年は「新曲+解散前の楽曲」のメドレーだと筆者は予想します。
今年演奏される新曲は(抑圧からの自由を願った「Born To Be Free」を得て)今の時代の新しいX JAPANを象徴した楽曲である「La Venus」で始まり、いつの時代も変わらぬX JAPANの代名詞である「X」に繋げるのでないかと思います。
「La Venus」はX JAPANドキュメンタリー映画のエンドロールで使用されており、2017年から日本でも順次公開を予定しているので、その映画の宣伝も兼ねれば一石二鳥。言わずもがな映画のタイトルは「We are X」なので、楽曲「X」との親和性も十分です。
ちなみにX JAPANの紅白出場が決まったということは、年末各局の音楽番組への出演もほぼ間違いありません。ミュージックステーションのスペシャルライブなど年末の音楽特番の最新情報は常にチェックしていきましょう!