X JAPANアコースティックライブで誰が奇跡を起こすのか?

「ドラムは叩けませんが、ピアノで演奏させてもらって、ステージに立たせていただいて、次の目標に向かわせていただきたい」

5月に施術されたYOSHIKIの頸椎緊急手術から約1か月。YOSHIKIをはじめX JAPANのメンバーが出した結論は7月の日本公演の「決行」だった。

この決断に至るまで、どれだけの苦悩があったのだろう、どれだけの痛みと戦ってきたのだろう、どれほどの不安に押しつぶされそうになったのだろう。常人には想像できない絶望の窮地の中、YOSHIKIは「次の目標に進むため」に今回のライブを切望した。

そう、今日(2017/06/09)行われた緊急記者会見でYOSHIKIはライブ決行を「決断した」と同時に「切望した」のだ。それは冒頭のセリフ、ファンやメンバーに対し、敢えて「やらせていただきたい」と語ったことからも読み取れる。

誰だって人生は決断の連続だ。特にYOSHIKIにとっての「決断」は特別な意味を持つ。

TAIJIにやむなく解雇を告げたとき・・
HIDEが亡くなったとき・・
TOSHIから10年ぶりに連絡がきたとき・・
HEATHの脱退騒動があったとき・・
PATAが急病で倒れたとき・・

筋書きのないドラマのような人生の中で、いつもYOSHIKIの「決断」は、自らの強い意志の元、X JAPANを前向きな方向に導くためのものだった。

だが「決断」と「切望」は意味が違う。決断は自分がするものだが、切望は誰かに願うものである。YOSHIKIは今日の記者会見で、誰に何を願ったのだろうか?

それは

「メンバーやファンの力を借りて、もう一度ステージに戻りたい」

ということに他ならない。

YOSHIKIが初めて、自分自身に立ちはだかる巨大な壁を、一緒に乗り越えてほしいと呼びかけている。今日の記者会見を聴いて、そう思わずにはいられなかった。

たとえドラムが叩けなくても、ライブでピアノを一曲しか演奏できなくても、YOSHIKIが立つステージを必ず成功させ、X JAPANを前に進める使命がファンにはある。

なぜなら私たちX JAPANのファンは、いままでずっとYOSHIKIの音楽に救われ、励まされ、勇気づけられてきた。「X JAPANは人生」そう考えているファンも少なくない。そのYOSHIKIがアーティスト人生を懸けて切望することを、ファンの力で実現できる場所が用意されている。ファンにとってみればこれほど光栄で感極まることはない。

7月11日からX JAPANが挑む「WORLD TOUR 2017 WE ARE X  Acoustic Special Miracle~奇跡の夜~6DAYS」はYOSHIKIの願いを叶えるために、我々ファンが起こす奇跡の6日間でもあることを忘れてはならない。

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コメント

  1. Miyako Matsuda より:

    もうとっくの昔に、どこかに消えてしまったと思っていた大魔王が、突然空から降ってきた‼ …しばらくはよっちゃんが死んじゃうと泣き暮れてたけど、ふとよっちゃんはよっちゃんだったんだ、無茶苦茶な無敵大魔王のままだったんだ…と気づいて笑ってしまった。2日後に迫った大阪初日。これぞYoshiki、覚悟のライブ見届けます。