以前に書いた「X JAPANをもっと知りたい人にオススメの書籍~メンバー自伝編~」の続編です。今回は「マニアック編」として、自伝以外の名著たちをご紹介します。これを読めば、X JAPANメンバーの魅力をさらに深く知ることができるはずです。
言わずと知れたX JAPANがまだXだった頃のプロデューサー津田さんの回想録です。当時、破竹の勢いでインディーズシーンを駆け上がったXが、なぜSONYでメジャーデビューを決めたのか?そこに秘められたYOSHIKIの決意やメンバーの想いを、その時、一番近くで見ていた津田さんの視点で描いています。山中湖の合宿の様子や曲作りのプロセス、メンバー個々のエピソードなどを短くまとめており、非常に読みやすい一冊です。津田さんは映画「WE ARE X」でもインタビューで出演されていましたね。
HIDEがX JAPAN加入前にリーダーを務めていた伝説のバンド「横須賀サーベルタイガー」の元メンバーであり、HIDEの歯の主治医でもあった荒木 REM 正彦氏の回想録。HIDEのX加入前のエピソードをここまでまとめた著書は他には存在しないため、HIDEファンは必見です。個人的には、この著書の最後に歯科医としてHIDEの歯を診断した内容があり、(掲載すること自体に賛否両論ありますが)HIDEが背負っていたプレッシャーを、「HIDEの歯型」を通じて垣間見ることができるのは、本書ならではだと思いました。
2018年のhide 20th Memorial Projectの目玉の一つ、松本秀人(敢えてこう呼びますが)と共に「hideの全ての楽曲」を作り上げた共同プロデューサーであり、hide with Spread Beaver/Zilchのメンバーであり、風俗ジプシーマロンB(hide命名)であり・・様々な異名?を持つI.N.A.氏が、満を持して執筆したhideと駆け抜けた7年間の回想録です。hide楽曲のレコーディングアプローチから、制作過程の様子、酒を飲むとたまに現れるヒデラ(hide)の暴れっぷりまで、あの当時の時代の空気を感じながら、hideとの日々を赤裸々に綴っており、とても読みごたえがあります。I.N.A.さん本当にあなたがいてくれてよかった。hideを支え続けてくれてありがとう。そんな思いで溢れる一冊です。